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その人事経験、今の会社だけで活かすのはもったいない。「フリーランス人事」の始め方

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フリーランスと聞くと、エンジニアやデザイナーといったクリエイティブ系の職種をイメージする方が多いかもしれません。しかし今、「フリーランス人事」に対するニーズが増えていることをご存知でしょうか。

人事の専門性を持っている方からすれば、今がフリーランスとしてデビューする絶好のチャンスとも言えます。今の会社だけで経験を活かすよりも、広く活用していくことで新たな可能性が開けることでしょう。

今回はそんな「フリーランス人事」の始め方を、それを取り巻くマーケット情報などと共にご紹介します。

年々拡大するフリーランス市場

個人側の国内フリーランス人口は2015年~2018年の4年間で913万人→1,119万人まで増加し、経済規模も141%成長しています。これにより働き方の多様化、外部人材の活用が各所で進んできました。

※出典:【ランサーズ】フリーランス実態調査2018年版

また、政府や企業の方でも副業・複業を推奨する動きが出てきた2018年を副業解禁元年として、副業フリーランスの人口は2018年には744万人になり、今後も増加が見込まれています。

※出典:【ランサーズ】フリーランス実態調査2018年版

一方、企業側のフリーランス人材活用意向調査では、「活用している」「今後活用を検討している」が50%強、「現在活用しておらず、今後の活用も検討していない」が47.6%という状態です。

※出典:(経済産業省)「平成28年度産業経済研究委託事業(新たな産業構造変化に対応する働き方改革に向けた実態調査)」

データ上は、「活用予定すらない」企業が半数近くもいる状態ですが、その理由を見ていくと「費用対効果が不明」が約30%と大半であり、フリーランス人材活用が周囲で進めば自然と解決していくのではないかと考えます。フリーランスは新しい働き方のひとつとして、社会に定着しつつあると言えるでしょう。

拡大が予想される「フリーランス人事」へのニーズ

企業が「フリーランス人事」を求める背景

人事担当者の大きな仕事の一つに採用業務があります。しかし、中小企業などでは専任の採用担当者がいないことが多く、採用のノウハウが蓄積されていない企業が大半です。

加えて人材採用が年々難しくなっていることから、企業は自社採用力をなるべく早く高めるためにも、一から正社員の人事担当者を育てるのではなく、専門性の高い「フリーランス人事」を活用した方が早期に目的達成できると考えるようになってきています。

企業が「フリーランス人事」に求めること

※出典:2017 経済産業省「雇用関係によらない働き方」に関する研究会 報告書 P55より

「フリーランス人事」を活用することで、企業は以下のような成果を得られると考えています。

  • 人事のエキスパートからノウハウを取り入れることができる
  • 必要な期間に必要な時間だけ人員を増やすことができる
  • 即戦力となれる人材を獲得できる
  • 社内の変革や社員への刺激につながる
  • 人件費や時間を節約できる

人事という仕事の性質上、社内でノウハウが貯めづらく、労働集約型になりがちです。専任の人事担当者がおらず、現場が採用業務を兼務することも多々あります。

そういった背景から、企業は外部人材を活用することでノウハウと労働力の両方を獲得し、採用競争力を高めようとするのです。

求人倍率が増加し続け、採用が年々難しくなっていく今後、フリーランス人事はより求められる存在となるでしょう。

「フリーランス人事」のメリット・デメリット

人事フリーランスのメリット

①成長速度が早い

自身の成長が収入に直結することはもちろん、成果責任が会社員時代よりも強まるため、より早いスピードで成長することができます。

また、複数企業と契約したり、様々なミッションを経験することで、経験の幅や深さを広げることができます。

②収入増加が期待できる

自身のスキルを伸ばしてできることを増やしても、会社に所属している限り急激に給与を上げることは難しいでしょう。

しかし、フリーランスであれば提供した価値に見合う対価を得ることができるため、自身の成長がそのまま収入に直結します。

③自由な働き方ができる

フリーランスで働くことの最大のメリットは、時間や場所にとらわれずに仕事ができる点です。案件によりますが、週1回~だけ出社してくれればあとは在宅でOKというクライアントもあります。

また人事の仕事領域の中から、自身の得意分野に絞って活動することも可能。時間や場所だけでなく、仕事内容も自分でアレンジすることができ、複数の企業と契約して仕事を同時進行することもできます。

人事フリーランスのデメリット

①自分で仕事を獲得する必要がある

会社員時代のように、待っていれば仕事がもらえる世界ではありません。「フリーランスで生きていくために必要なのは営業力だ」とも言われるように、自分で仕事を獲得し、継続的に仕事をもらえるようにファンを増やしていく必要があります。

②収入が不安定である

メリット②の裏返しでもありますが、活躍できなければ十分な収入を得ることが難しい場合もあります。

コンスタントに稼ぎ続けられるかどうかも確約されているものではないため、土台を作るまでは苦労も少なくないかもしれません。

また、会社員という肩書きが無くなることで社会的信用が得にくくなり、クレジットカードや不動産契約などに難航することも増えるかもしれません。

③働きすぎてしまう

「自由に働ける」反面、どれだけでも働くことができてしまうのがフリーランス。会社員であれば休日は決められていますが、フリーランスの場合は自分で決める必要があります。

また、「働き続けていないと収入が途切れてしまう」といった不安から休日を取れなかったり、結果や実績を出して評価を得るために想定以上に働きすぎてしまったりするなど、精神面のコントロール能力が求められます。

「フリーランス人事」への転身・働き方事例

以下4つの観点で3名の事例を紹介します。

①経歴

②フリーランス人事になろうとしたきっかけ

③どうフリーランスをスタートしたか

④実際にやってきた案件事例・日常的なスケジュール

奥様の結婚・出産を機に転身したAさん

①経歴

新卒で人材ベンチャーに入社し、求人広告の代理店営業や人材紹介部門、新規事業、マーケティング部門を経てキャリアアドバイザー領域の責任者へ着任。

②フリーランス人事になろうとしたきっかけ

ひとつは「ライフプランの変化」。結婚しお子さんが生まれたことで、今の働き方では共働きを継続できないことから、働き方を変えるためにフリーランス人事への転身を決意。

もうひとつは「友人と起業を考えていた」こと。大学の知り合いと会社設立を予定していたが、タイミングが合わず自身だけで個人事業主的に採用コンサルティングと人材紹介業を行っていた。それもフリーランス人事へ転身しやすい理由だった。

③どうフリーランスをスタートしたか

前職同期が別会社の人事部長だったこともあり、まずはそのつながりから業務をスタート。そこを足掛かりに仕事を獲得していく中で、ポートフォリオのバランス改善を目指して「フリーランス人事」に強いエージェントサービスにいくつか登録。その中でも自分のスキルや希望にマッチした案件が多くあるエージェントに絞って利用をスタート。

④実際にやってきた案件事例・日常的なスケジュール

A社…週1日常駐(リクルーター)

B社…週2日常駐(リクルーター)

C社…週2回で参加

D社…週2MTGベースで参加&数時間常駐(イベント企画・ダイレクト・ソーシング)

E社…必要なタイミングでMTG参加(顧問的契約)

DE社はエージェント経由で獲得

より顧客と向き合える環境を求めて転身したBさん

①経歴

新卒でモバイルサービス企業へ就職し、新規事業開発へ配属。営業・育成担当として従事。その後、大手人材会社へ転職し採用コンサルティングにて数多くの企業支援を行う。現在は独立し、中途採用を中心にメーカー・IT・ウェディング等、幅広い企業の採用支援を行う。

②フリーランスになろうとしたきっかけ

大手人材サービス企業で働く中で、短期間で担当エリア・顧客が変更されることが多かったことから、より深く長く顧客と向き合える環境を求めたのがきっかけ。

③どうフリーランスをスタートしたか

企業・人脈紹介により案件獲得するところからスタート。当初は人事のいないベンチャー企業を担当することが多かったが、現在は数千名規模の企業支援も行っている。

④実際にやってきた案件事例・日常的なスケジュール

常駐している企業もあれば、リモートで支援している企業もあるなど関わり方は様々。結婚していることもあり、基本は18時退社をしてプライベートとのバランスを取っている

時間・場所にとらわれない働き方を求めて転身したCさん

①経歴

新卒から求人広告営業を経験しマネージャーまで昇格。その後大手人材会社にてキャリアアドバイザーに従事した後、エグゼクティブエージェントにて営業部長として法人・個人の両手型の採用支援や業務改善(品質管理やフロー設計など)を担当。

②フリーランスになろうとしたきっかけ

培ったエージェント経験を試したいと思ったことが一点。もう一点が、自宅が勤務地から遠く通勤に時間がかかり、子どもが2人いるのもあり、家庭を大事にするべく時間と場所にとらわれない働き方を求めたのがきっかけ。

③どうフリーランスをスタートしたか

当初は知人からの紹介案件で業務をスタート。2社の業務を請け負うと同時に案件開拓も並行したいと考えて複数社のパラレルワークサービスに登録

④実際にやってきた案件事例・日常的なスケジュール

A社…週2日常駐+リモート(人材系企業のリクルーター)

B社…週2日常駐+リモート(IT企業のCxO採用)

C社…フルリモート(IT企業のダイレクトリクルーティング運用)

D社…週3日常駐(5h/日)+リモート(コンサルティング企業の採用戦略立案〜実行)

E社…フルリモート(IT企業のダイレクトリクルーティングの運用構築)

 

「フリーランス人事」の始め方

企業からのニーズも高まっている「フリーランス人事」ですが、とはいえ最初は仕事をどう獲得していくかが課題となってくるはずです。

メリット・デメリットでも紹介したように、

「収入が安定しない」

「社会的信用を得難い」

に次いで「仕事がなかなか見つからない」という障壁があるというアンケート結果があります。

※出典:【ランサーズ】フリーランス実態調査2018年版

そこでオススメしたいのが、「フリーランス人事」に強いエージェントを活用することです。

※出典:【ランサーズ】フリーランス実態調査2018年版

クラウドソーシング(12%)・エージェントサービス(6%)・シェアリングサービス(2%)等の複業・フリーランス仕事探しサービスの現状の利用率は合計しても20%程度ですが、利用の割合は年々増加傾向にあり、諸外国と比べてもフリーランスのオンライン化はまだまだ伸びる余地が多分にあります。

エージェントサービスを利用することで、自ら仕事を獲得しなくても、自身のスキルや希望する働き方にマッチしたプロジェクトを見つけることができます。

また担当してくれるコンサルタントによっては、同じくパラレルワーカーとして働いている方もたくさんいるため、あなたと同じ目線で情報提供やフォローをしてくれることもあるかもしれません。

これから「フリーランス人事」へチャレンジしたいと考えている方は、ぜひ利用を検討してみてください。

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